副業収入で経費にできるもの一覧【節税チェックリスト付き】
2026-05-02
「副業の確定申告で、何が経費になるかわからない」
これは副業を始めた会社員の多くが悩む問題です。経費を正しく計上すれば課税所得が減り、税金を減らせます。逆に計上できる経費を見落とすと、本来払わなくていい税金を払うことになります。
この記事では、副業で経費にできるものをカテゴリ別に整理しました。
経費の基本的な考え方
経費として認められるには、副業の収入を得るために必要な支出であることが条件です。
「副業のために使った」という事実と、それを証明できる書類(領収書・レシート・明細)が必要です。
経費の基本ルール
- プライベートと副業の両方に使うものは「按分(あんぶん)」する
- 支出の記録(領収書)は7年間保存が義務
- 「これは経費になる」と自己判断が難しい場合は税務署か税理士に確認する
副業経費のカテゴリ別チェックリスト
カテゴリ別の詳細解説
設備・機器費
パソコン
副業でパソコンを使用している場合、購入費を経費にできます。ただし、プライベートでも使う場合は使用割合で按分します。
- 副業での使用割合が70%なら、購入費の70%が経費
- 10万円未満のパソコンは購入年に全額経費にできる
- 10万円以上のものは減価償却(複数年に分けて経費化)
青色申告の場合は30万円未満まで一括経費にできます(少額減価償却資産の特例)。
スマートフォン
副業での連絡や作業に使う場合、月額利用料の一部を経費にできます。副業での使用割合(例:30%)を根拠として記録しておきましょう。
通信費
自宅のインターネット代は、副業使用割合で按分して経費にできます。
按分の例
- 月のインターネット代:5,000円
- 副業での使用割合:40%
- 経費計上額:2,000円/月
使用割合の根拠は、「1日の作業時間のうち副業に使う時間の割合」などで設定するのが一般的です。
ソフトウェア・サービス費
副業に使うソフトやオンラインサービスの費用は全額経費になりやすいカテゴリです。
| サービス | 経費 | 備考 |
|---|---|---|
| Claude(有料版) | ✅ 全額 | AI作業ツール |
| ChatGPT Plus | ✅ 全額 | AI作業ツール |
| マネーフォワード確定申告 | ✅ 全額 | 会計管理ツール |
| Canva Pro | ✅ 全額 | デザイン作業用 |
| Dropbox | ✅ 全額 | 業務ファイル管理 |
| Notion | ✅ 全額 | 業務管理用 |
| Adobe Premiere | ✅ 全額 | 動画編集作業用 |
副業専用で使っているサービスは原則として全額経費にできます。
書籍・学習費
副業に関連する書籍や学習費用は経費になります。
経費にできるもの
- Webライティング・SEOの書籍
- 確定申告・税金の書籍
- 副業・フリーランス関連の書籍
- オンライン講座(Udemy等)の受講費
- 副業関連のセミナー参加費
注意点 あくまで「副業に関連する」ものが対象です。読んでいない本を経費にする、趣味の本を経費にするなどは認められません。
交通費・その他
コワーキングスペース代
自宅以外で作業する際のコワーキングスペースの利用料は全額経費にできます。
打ち合わせの交通費
クライアントとの打ち合わせのための交通費(電車・バス代)は経費です。ICカードの利用明細や交通費メモを記録として残しましょう。
カフェでの作業代
副業の作業のためにカフェに行った場合、飲食代の一部を経費にできます。ただし、「副業作業のために利用した」という根拠(時間・場所の記録)が必要です。全額は難しく、飲食代の一部というケースが多いです。
自宅家賃の按分(地代家賃)
自宅の一部を副業の作業スペースとして使っている場合、家賃の一部を経費にできます。
計算方法
経費にできる家賃 = 月額家賃 × (作業スペースの面積 ÷ 自宅の総面積)
例
- 月額家賃:80,000円
- 自宅の総面積:60㎡
- 作業スペース:6㎡(10%)
- 経費:80,000円 × 10% = 8,000円/月
ただし、賃貸の場合は比較的認められやすいですが、持ち家の場合は税務署の見解が分かれることもあります。
経費計上でよくある間違い
NG例1:副業と関係のない飲食を接待交際費に
友人との食事を「打ち合わせ」として経費にするのはNGです。税務調査で否認されるリスクがあります。
NG例2:家族全員分の通信費を全額経費に
自分の携帯代の一部は経費になりますが、家族の携帯代は対象外です。
NG例3:プライベートの旅行を「視察」として計上
純粋なプライベート旅行を副業の調査と称して経費にすることはできません。
経費管理のコツ
- レシート・領収書をその場でスマホ撮影して保管する
- マネーフォワード等の会計ソフトに毎月入力する(溜め込まない)
- 副業専用のクレジットカードを作ると管理が楽になる
- 按分の割合は年間で統一し、根拠を記録しておく
まとめ
副業の経費計上のポイントをまとめます。
- **「副業のために必要な支出」**であれば経費になる
- AIツール・ソフト代は全額経費にしやすい
- パソコン・通信費は按分して計上する
- 領収書・レシートは必ず保管(7年間)
- 青色申告なら30万円未満の機器を一括経費にできる
経費を正しく計上するほど節税になります。会計ソフトを活用して、毎月こまめに記録する習慣をつけることをおすすめします。
次の記事では、マネーフォワード確定申告の使い勝手を実際に使った感想とともにレビューします。
この記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の税務相談は税理士にご確認ください。筆者はFP3級保有者です。